はしがき 

「作品」と、自分の作ったものをそう呼ぶのは好きではありません。自分自身を「芸術家」とか「作家」とか「彫刻家」と称するようで、おかしな感じがします。「私は芸術家です」って、「私は作家です」って、とてもあやしい。でも「私は彫刻家です」なら、まあいいかなあ。また「作家の作る作品」と「作」が重複するのも気になります。でも、他に「作品」にかわる良い言葉がないからしかたがありません。とりあえず、私は「彫刻家」で、私が作るものは「作品」ということにしましょうか。
作品は、作り終わってから名前を付ける場合と、作る前に名前やテーマを思いついて作る場合とがあります。「ももちゃん」や「まご」や「渋ガキ」などは前者です。「かんがえる」や「おめでたいよう」や「おもいで」は後者です。「夢をつかめ」や「学問のすずめ」や「いかさま」もそうです。でも、いつもそんな、だじゃれた作品ばかりを作っているわけではありません。作業工程の決まりきった変哲のない少し或いはすごく歪な球体も作っています。作業工程の 決まりきった少し或いはすごく歪な球を繰り返し作っていると、頭の中にさまざまなイメージが「雑草」のように湧いては消え、消えては湧きます。
そんな湧いては消え、消えては湧くイメージは「雑想」なんだなあと思います。だから、その決まりきった変哲のない少し歪な球は「雑想の種」すなわち「雑草の種」なのかなあと、英語でいうなら「SEED OF WEED」なのかなあと思ったり、「球体」は英語では「SPHERE」 で、他の意味が「空気」「大気」で、それも良いかなあと、日本語、和語ではシンプルに「玉」、「玉」は「球」で「珠」で「魂」で好い感じ。で、作業工程の決まりきった変哲のない少し或いはすごく歪な球を「玉」と名付けました。「形」「猫」「字」等のことも追って書いていこうと思ったり考えたりします。☆

© 2018 sizu masami 東京都杉並区荻窪
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう